高崎の街中で天体観測!大人も楽しい「高崎市少年科学館」  【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

高崎市少年科学館

更新日: 2025年07月17日

JR両毛線や上越線の車窓からもよく見えるこのドーム型の建物、みなさんはご存知ですか?私は高崎市で暮らすようになるまでは「何の建物だろう?」とずっと気になっていました。

実はこちら、プラネタリウムも併設する学習施設「高崎市少年科学館」なんです。今回は、そんな少年科学館で毎シーズン開かれている「観望会」に参加しました。

高崎中心部で天体観測ができる、少年科学館の魅力をレポートします!

ドーム型の屋根が目印の「高崎市少年科学館」

高崎市少年科学館

<Photo by Masaaki Muraoka>

 

高崎市少年科学館は、市民の科学への関心と探究心を深めることを目的にした施設。1984年、JR高崎駅から北に車で約7分の場所にある高崎市文化会館の2階に開館しました。

「少年」という名前がついているものの、実際に手で触れられる科学展示や、多彩なプログラムが設定されているプラネタリウムは大人も楽しめる充実の内容。

ほかにも特別展示や科学工作教室・プログラミング教室などが開催され、いつ訪れても新たな発見がある場所です。

 

<Photo by Masaaki Muraoka>

季節の星座を学ぶ!春の「観望会」に参加

プラネタリウム

<Photo by Masaaki Muraoka>

 

毎シーズン開催されている「観望会」は、季節ごとに見える星座や天体を実際に観察できる人気のイベントです。今回私が参加した「春の観望会」は、最初の15分ほどでプラネタリウム内にて春の星座の解説を受けたあと、屋上へ移動して本物の星空を望遠鏡で観察するもの。

 

<参加者が続々と集まってきています Photo by Masaaki Muraoka>

 

ところが、当日はあいにくの曇り空…。星空の観察は難しいため、少年科学館周辺の春の星空をプラネタリウムに映して、春の星空についてより詳しく解説していただくことになりました。

 

<画像提供:高崎市少年科学館>

 

「しし座」や「おおぐま座」、明るい一等星「アークトゥルス」など、耳にしたことがあっても詳しく知らない星座や星たちについて理解が深まり、これからは日常の中で空を見上げる機会が増えそうです。

参加者の中には、銀河について専門スタッフの方に質問している女の子もいました。疑問に思ったことを直接質問できるのは、子どもたちにとっても貴重な体験になりますね。

本来なら...!科学館の屋上で実際に星空を観察します

高崎市少年科学館

<過去の観望会の様子 画像提供:高崎市少年科学館>

 

晴天時の観望会では、13センチ屈折望遠鏡を使って屋上で星空を観察します。参加者が100名を超えることもある、大人気イベントです!

星空を望遠鏡で覗くと、肉眼では見えない小さな星や、土星の輪まで鮮明に見えるのだそう。その時期にしか見られない天体ショーを、高崎の夜空で楽しめます。

プラネタリウムで映し出される星空も美しいですが、実際の星空を見上げるのはまた違った感動があるんでしょうね。日常を離れて宇宙の神秘に浸る貴重な時間に、大人のほうが夢中になってしまいそうです。

 

<画像提供:高崎市少年科学館>

館内は直接触れられる科学展示が充実

科学展示

<Photo by Masaaki Muraoka>

 

館内にはプラネタリウムだけではなく、子どもから大人まで楽しめる様々な科学展示が揃っています。

特に印象的だったのは、実際に触って操作できる体験型の展示の多さ。見るだけではなく実際に「やってみる」ことで、科学の原理をより深く理解できるよう工夫されています。大人も「なるほど!」と感心する展示ばかりで、子ども連れでなくても楽しめる内容です。

 

<ちょっとドキドキしながら離陸 Photo by Masaaki Muraoka>

 

私はフライトシミュレーターに挑戦してみました!フライト前の緊張すら感じるリアルさで、実際に飛行機を操縦している感覚が味わえます。

 

<Photo by Masaaki Muraoka>

 

また、2025年4月には授乳室やキッズコーナーができ、小さいお子さまがより過ごしやすい環境が整ったとのこと。ちょうど、楽しそうに遊んでいる男の子に会うことができました。

キッズやシニアを対象にした体験教室も開催中

科学工作教室

<画像提供:高崎市少年科学館>

 

高崎市少年科学館では、マリンドームや万華鏡を制作する子ども向けの「科学工作教室」や、シニア世代向けのプログラミング教室など、年間を通して様々な体験教室が開催されています。(※高崎市に在住・在勤・在学している人が対象です)

毎月1〜2回開催されており、同じプログラムを別日程で開催していることもあるので、都合に合わせて参加できます。今回観望会に参加していた小学生の男の子は、「もう2〜3回行ってるよ!」と楽しそうに話してくれました。

 

<画像提供:高崎市少年科学館>

 

今度は皆さんが、宇宙や科学の不思議に触れる時間を過ごしてみませんか?

今回私が見られなかった高崎の美しい星空も、ぜひ皆さんの目で、直接確かめてみてください。

 

インフォメーション

高崎市少年科学館

住所:群馬県高崎市末広町23-1(高崎市文化会館2階)
電話:027-321-0323
開館時間:9:00~17:00
休館日:月曜、年末年始
入館料:無料(プラネタリウム観覧料320円)

HP:https://www.takasaki-foundation.or.jp/t-kagakukan/

X:https://x.com/Takasaki_Kagaku

Instagram:https://www.instagram.com/takasaki_kagakukan

望月様

望月 優衣

渋川市出身・高崎市在住のフリーライター。群馬県内の取材・インタビューを中心に、文章を仕事に楽しく生活しています。趣味は街歩きや美術館めぐり、ノープランの旅行です。