全国から参陣するお城の祭典「群馬戦国御城印サミット」に潜入してみた! 【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

群馬戦国御城印サミット

更新日: 2025年07月11日

みなさんは「御城印(ごじょういん)」をご存知ですか?お城や城跡を訪れた記念に発行される「お城の御朱印」のようなもので、全国のお城ファンの間で愛されています。そんな御城印が全国から集まる一大イベントが、前橋市で毎年開催されているんです!

今回はぐん記者が「群馬戦国御城印サミット」に実際に参陣(参加)。お城好きはもちろん、歴史に詳しくない人でも楽しめる、歴史とエンターテインメントが融合したイベントをレポートします。

「群馬戦国御城印サミット」は全国のお城の祭典

会場

Photo by Masaaki Muraoka

 

毎年6月に前橋市にあるホテル1-2-3前橋マーキュリーで開催される「群馬戦国御城印サミット」。今年で6回目を迎えるこのイベント最大の魅力は、なんといっても全国各地の御城印が一度に手に入ることです。本来なら現地まで足を運ばなければ入手できない御城印300種類以上が、ここ前橋に大集結しています。

 

Photo by Masaaki Muraoka

 

甲冑着付け体験やステージパフォーマンス、専門家による講演会など、歴史ファン・お城ファンにとっては何時間あっても足りない充実の内容です。

私は当日10:30に現地に到着。開城(開場)30分前に到着したものの、ホテルの前にはすでに長蛇の列が。100人以上はいるでしょうか?

 

 

受付が始まってからも来場者は増え続け、2階の受付からホテル入口まで、列が途切れることなく続いていました。会場のお城ファンの熱気を感じることで、初参陣への期待が高まります!

御城印団参陣!全国の御城印とここだけの限定御城印をGETしよう

会場の様子

Photo by Masaaki Muraoka

 

11:00、ほら貝の音で開城が宣言されると来場者は一斉に会場内へ。会場には20もの団体が出店し、それぞれにのぼりや自慢の戦国衣装で出迎えてくれます。

それぞれのブースでその土地の歴史や城の特徴について丁寧に説明してもらえるので、御城印集めが初めての方でも安心です。

 

Photo by Masaaki Muraoka

 

中でも注目は、サミット限定の特別デザイン御城印です。通常版とは異なる特別なデザインや、このイベントでしか手に入らない「群馬戦国御城印サミット限定」と入った御城印もあり、コレクターの方々は一つ一つ丁寧に見比べながらお気に入りを選んでいました。

 

Photo by Masaaki Muraoka

 

私を含めた御城印初心者はどれを購入しようかと迷ってしまうかもしれませんが、美しい書体と印章が施された御城印はアート作品のようなもの。

色合いが気に入ったものを購入するなど、自由に楽しんでよいのではないでしょうか。

甲冑展示・着用体験で気分は戦国武将

甲冑展示・着用体験

Photo by Masaaki Muraoka

 

会場の一角には、甲冑の着用体験ができるコーナーも設置されていました。

 

Photo by Masaaki Muraoka

 

実際に着てみると、その重さに驚きます。当時の武将たちの苦労を身をもって体験できました。最近は女性やお子さんの体験者が多くなってきたそうで、女性用・子ども用の小さめの甲冑も用意しているそうです。

 

Photo by Masaaki Muraoka

 

サミットでは出店者の方との距離が近く、直接お話が聞けるのも魅力の一つ。甲冑制作者の方にお話を伺ったところ、大人用の甲冑を作るには1年もかかるのだと教えてくださいました。

 

Photo by Masaaki Muraoka

 

会場入り口に展示されている甲冑も、同じ方が制作されたものだそう。戦国時代のものを再現した、細やかな造りと美しさに思わず見入ってしまいます。

ステージイベントやトークショーも充実!

前橋市立前橋高校書道部(ステージパフォーマンス)

前橋市立前橋高校書道部のステージパフォーマンスの様子 Photo by Masaaki Muraoka

 

会場前方のステージでは、タイムテーブルに沿ってステージイベントも開催されます。群馬県のご当地アイドル「Menkoiガールズ」と前橋市立前橋高校書道部の習字パフォーマンスは、会場を大いに盛り上げていました。

 

Menkoiガールズの朱葉(あげは)さんと花音(かのん)さん Photo by Masaaki Muraoka

 

Menkoiガールズ「直書き御城印」もぜひ手に入れたいアイテムです! Photo by Masaaki Muraoka

 

ほかにも、NHKの大河ドラマで時代考証を務める小和田哲男教授の特別講演会や、歴史系インフルエンサー「石田三成@ZIBU」さんのトークショーなど、歴史ファン垂涎の企画も目白押し。

単に御城印を集めるだけでなく、その背景にある歴史や文化への理解も深められるのがこのサミットの大きな魅力です。

 

「ぐん記者」うちわも書いていただきました! Photo by Masaaki Muraoka

キッチンカーで腹ごしらえ!メニューも戦国仕様

キッチンカーメニュー

「AIDIA COFFE」の白エスプレッソソーダ「和睦の白盃(はくはい)」と黒エスプレッソトニック「攻城の黒盃(こくはい)」Photo by Masaaki Muraoka

 

イベントを全力で楽しんでいると、お腹も空いてくるもの。そんな時に嬉しいのが、エントランス前に出店しているキッチンカーです!単なるイベントフードではなく、戦国時代をテーマにしたユニークなメニューが揃っています。

 

Photo by Masaaki Muraoka

 

「軍神の梅しょうが焼き」「攻城の黒盃」など、ネーミングからして戦国テイスト満載です。人気店ばかりの出店で、イベントフードというよりも、本格的なお店の味が楽しめます。ラーメンなどボリュームあるメニューもあり、しっかりエネルギーチャージしたい方も満足できるラインナップです。

 

「上州山賊麺大大坊 空の舌」ではラーメンをいただきました Photo by Masaaki Muraoka

 

「oimo cafe」のお芋スイーツは優しい味わい Photo by Masaaki Muraoka

 

グルメイベントとしても楽しめる内容なので、「歴史やお城にはあまり詳しくないんだけど…」という方も、まずはキッチンカーから気軽に訪れてみてください。

 

ノリノリでラーメンをご提供くださいました Photo by Masaaki Muraoka

 

「群馬戦国御城印サミット」は全国から集まる御城印だけでなく、甲冑体験やステージパフォーマンス、そして戦国テーマのグルメまで一日飽きることなく楽しるイベントです。

前橋市内には実際に前橋城(厩橋城)跡や総社城跡などがあり、サミット参加前後に城跡巡りを楽しむこともできます。イベントで学んだ知識を活かせば、実際の城跡を訪れる楽しみも倍増するはずです。

毎年6月に開催予定なので、今からカレンダーにチェックを入れておいてください。お城ファン・歴史ファンはもちろん、家族でのお出かけを考えている方もぜひ参陣を!

 

インフォメーション

群馬戦国御城印サミット

開催時期:例年6月
会場:ホテル123前橋マーキュリー(群馬県前橋市大友町3-24-1)
開場時間:午前11時開城、午後4時閉城(8日は3時30分まで)
入場料:無料

HP:https://gunma-gojyoin.com/

SNS:https://x.com/gunma_gojoin

 

※この記事は2025年6月に開催されたものを取材したものです。今後の開催では内容、出展者等が異なる場合がございます。

 

ライタープロフィール写真

望月優衣

渋川市出身・高崎市在住のフリーライター。群馬県内の取材・インタビューを中心に、文章を仕事に楽しく生活しています。趣味は街歩きや美術館めぐり、ノープランの旅行です。