「向井千秋記念子ども科学館」で宇宙と科学を体感する 【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

向井千秋記念子ども科学館

更新日: 2025年04月02日

館林市は日本初の女性宇宙飛行士である向井千秋さんの出身地です。彼女が名誉館長を務める、同市の「向井千秋記念子ども科学館」のさまざまな展示や実験装置で宇宙と科学を体感し、プラネタリウムを鑑賞してきました。

日本初の女性宇宙飛行士の向井千秋さんが名誉館長に

向井千秋記念子ども科学館

<向井千秋記念子ども科学館>

 

館林市の「向井千秋記念子ども科学館」は、1991年に「館林市子ども科学館」という名前で開館しました。その後、同市出身の向井千秋さんが日本初の女性宇宙飛行士としてスペースシャトルで宇宙に飛び立ったことを記念し、向井さんを名誉館長に任命し、名前も現在のものに改めました。

 

<「体験の世界」エリア>

 

1階の「体験の世界」エリアには、実物の何倍もの大きさの蝶、ムカデ、植物などのジオラマの他、タヌキ、シカ、クマなどの剥製、バッタやハチなどの昆虫の標本などが展示されています。

 

<ガラスの床の下に巨大ムカデ>

 

<タヌキとイタチの剥製>

 

同じく1階の「観察の世界」エリアには、さまざまな実験装置や模型が置かれており、科学の面白さに触れることができます。

 

<「観察の世界」エリア>

 

<骨伝導で鐘の音が聞こえる装置>

 

 

僕がいちばん面白いと思ったのは、骨伝導で鐘の音が聞こえるというこの装置です。フォークやお好み焼きのヘラなどが吊り下げられた糸の両端に左右の人差し指を通し、その人差し指を左右の耳の穴に差し入れます。そして吊り下げられているものをブランコのように揺らして台に軽く当ててみると……。コ———ン。おおっ! これはまさに教会の鐘の音。ほのかに日の差し込む色鮮やかなステンドグラスが目に浮かぶようです。どうしてただのフォークやお好み焼きのヘラがこんな神聖な音を鳴らすのか、とても不思議な体験でした。

「ムーンウォーカー」で月の重力を疑似体験

ムーンウォーカー

<ムーンウォーカー>

 

地球の約6分の1である、月の重力を疑似体験できる「ムーンウォーカー」という装置もあります。ヘルメットを被ってこの装置に跨ると、体がふわふわと軽くなったのを感じました。ふつうに歩くことは難しいので、ぴょんぴょんと跳ねるようにして移動します。いろいろな動き方を試してみましたが、エビのように後ろ向きに跳ねるのがいちばん動きやすいと感じました。

 

<ぴょんぴょんと跳ねるようにして移動>

 

装置から降りると、急に体がズシッと重くなったように感じます。スタッフの方によると、宇宙から地球に戻ってきた宇宙飛行士はこの急激な重力の変化に体がすぐには対応できず、しばらくは車椅子の生活になってしまうそうです。

館林市で生まれた向井千秋さんがスペースシャトルで宇宙に飛び立つまで

「向井千秋さんと宇宙」エリア

<「向井千秋さんと宇宙」エリア>

 

展示物は2階にもあります。「向井千秋さんと宇宙」エリアには、向井さんの生い立ちや宇宙飛行に関するものが展示されています。

向井さんは心臓外科医として働いていた頃、NASDA(宇宙開発事業団)による搭乗科学技術者募集を見て応募しました。英語を猛勉強し、プールで泳いで体力も鍛え、見事に選考を突破しました。そして日本初の女性宇宙飛行士として、1994年と1998年の2度、スペースシャトルでの宇宙飛行を果たしました。現在は、東京理科大学で宇宙開発の将来を担う研究者・技術者などの養成に携わっているそうです。

 

<向井さんの生い立ちをパネルなどで紹介>

 

<スペースシャトルの宇宙実験室を実寸大で再現>

 

同じ2階には、「応用の世界」エリアもあります。ここには科学を応用した日常の道具や機械の他、「スバルプレン」という名の飛行機も展示されています。これは大西勇一さんという方が自作したもので、館林市に飛行場まで自分で整備し、そこから飛ばすことに成功したそうです。

 

<「応用の世界」エリアに展示されているスバルプレン>

プラネタリウムの大型ドームでアニメ作品を鑑賞

プラネタリウム

<プラネタリウムの入り口>

 

最後に、プラネタリウムで「おしりたんていコズミックフロント コズっとなぞとき!うちゅうのおおどろぼう」を鑑賞しました。子ども向け番組と侮るなかれ、大型ドームいっぱいに映し出される、宇宙を飛行するロケットの映像は圧巻です。作中でちょっとした謎解きやゲームもあり、親子で楽しめる内容になっていました。

 

<「おしりたんてい」を鑑賞>

 

<大型ドームいっぱいに映像が投影されます>

 

「向井千秋記念子ども科学館」は子どもだけでなく、大人も楽しめる展示物や装置がたくさんありました。また、プラネタリウムで投影される作品は期間ごとに変わり、子ども向けだけでなく、季節の星座解説など一般向けのものも多く投影しています。お子様連れでも、おひとりでも、何度訪れても楽しめそうです。

 

インフォメーション

向井千秋記念子ども科学館

住所:群馬県館林市城町2-2
電話:0276-75-1515
営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日:月曜(休日を除く)、祝日の翌日(土日を除く)、年末年始、設備の点検日など
入館料:おとな(高校生以上)個人330円 団体260円、こども(中学生以下)個人無料 団体無料
プラネタリウム観覧料:おとな(高校生以上)個人550円 団体440円、
こども(小・中学生)個人220円 団体170円、未就学 個人無料 団体無料 ※別途入館料がかかります
プラネタリウム観覧付入館券:おとな(高校生以上) 個人800円 団体640円

HP:https://www.city.tatebayashi.gunma.jp/kagakukan/

 

ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)

小林ていじ

群馬県館林市出身のフリーライター。海外をふらふらと放浪するのが好きで、旅の記事をもっとも得意とする。現在は日本にいるが、また海外に出てずっと旅して暮らしたい。