板倉町の雷電神社のなまずさんを参拝してなまず料理を味わう 【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】 | 特集一覧 | 心にググっと観光ぐんま

板倉町の雷電神社のなまずさんを参拝してなまず料理を味わう 【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

なまず料理(川魚・郷土旬菜うおとし)

更新日: 2024年11月22日

板倉町は昔から河川や池沼でなまずなどのたくさんの川魚が獲れたため、川魚の食文化が根づいています。雷電神社に祭られている「なまずさん」を参拝してから、老舗の川魚料理屋でなまず料理を堪能してきました。

板倉町は群馬県の最東南端に位置する自然豊かな町です

板倉町イメージキャラクター「いたくらん」

<板倉町公式イメージキャラクターのいたくらん>

 

板倉町は群馬県の最東南端に位置します。「鶴舞う形の群馬県」と言いますが、その鶴のくちばしの部分に当たります。

同町は河川や池沼が多く、非常に自然豊かです。特に渡良瀬遊水地はたくさんの種類の鳥、昆虫、魚、植物が生息しており、国際的に重要な湿地としてラムサール条約に登録されています。

1997年には東武日光線板倉東洋大前駅が開業し、都心部からもアクセスしやすくなりました。この駅の近くには約1400区画の大規模な住宅地「板倉ニュータウン」があり、現在も開発と分譲が進められています。

板倉町では昔から日常的になまずなどの川魚が食べられてきました

群馬の水郷公園(板倉町)

<板倉町の群馬の水郷公園>

 

そんな板倉町の名物は、なまずなどの川魚料理です。この地域の河川や池沼でたくさんの川魚が獲れたため、昔から日常的に食べられていました。町内の雷電神社と高鳥天満宮の参道には川魚料理屋が軒を連ね、「参拝の帰りになまずを食べると縁起がいい」と言われ、参拝帰りのたくさんのお客さんで賑わっていました。

しかしその後、川魚の獲れた湿地は埋め立てられて宅地に変わっていき、川魚料理屋も徐々にその数を減らすことになってしまいました。それでも川魚の食文化は今も続いています。スーパーでは鯉の洗いという、鯉を薄切りにしてから温水や氷水で洗い流した料理などが売られ、川魚料理屋も町内で数軒営業を続け、なまずの天ぷらなどを提供しています。

雷電神社には「なまずさん」が祭られています

雷電神社(板倉町)

<板倉町の雷電神社>

 

板倉町の雷電神社には、この地域の人々の食を支えてきたなまずの銅像「なまずさん」が祭られています。

この雷電神社は関東一円に点在する雷電神社の総本宮です。その歴史は非常に古く、聖徳太子が天の神の声を聞き、沼に浮かぶ小島に祠を設け、天の神をお祀りしたのがはじまりとされています。天下泰平・国土安穏・五穀豊穣・万民豊楽を祈る、5月初旬の雷電大祭にはたくさんの参拝者が訪れます。

社務所にある「なまずさん」を撫でてご利益を得ましょう

雷電神社(板倉町)

<雷電神社はパワースポットでもあります>

 

昔から「参拝の帰りになまずを食べると縁起がいい」と言われてますので、雷電神社を参拝してからなまず料理を食べに行きましょう。

まずは本殿から参拝します。この本殿は正面の真ん中に一本柱が立ち、その左右に扉が付くという造りをしています。これにより、雷電様の御力が外に出ないようにし、その御力をお恵みいただけるようになっているそうです。

 

<境内には弁財天の御像もあります>

 

<社務所にあるなまずさん>

 

「なまずさん」は社殿の北側にある社務所にあります。撫でると、地震を除けて自信が湧き出る御利益が得られるそうです。毎日午前10時頃から午後4時頃まで拝観できるそうです。

老舗の川魚料理屋でいろんななまず料理を味わってみました

川魚・郷土旬菜うおとし(板倉町)

<老舗の川魚料理屋「川魚・郷土旬菜うおとし」>

 

雷電神社の参拝を終えたら、次はいよいよなまず料理です。やってきたのは、雷電神社から車で約5分、徒歩で約20分の場所に位置する「川魚・郷土旬菜うおとし」です。明治30年創業の老舗の川魚料理屋で、たくさんの種類のなまず料理を提供しています。

 

<天然なまずの天ぷら>

 

最初にいただくのは、板倉町の代名詞であり、なまず料理の代表ともいえる「天然なまずの天ぷら(税込920円)」です。天然なまずの切り身を1枚天ぷらにしています。天つゆにつけていただきましょう。サクッとした衣の内側の身はふんわりと柔らかです。そしてその味は、あのぬめぬめとした外見からはまったく想像できないほど、クセがなく上品です。

この天ぷらには、なまずのたたき揚げも1個付いてきます。なまずを骨ごと潰してミンチにし、豆腐や根菜といっしょに練り込んで一口大に揚げたもので、優しい味わいです。

 

<なまずのヒレの塩焼き>

 

次に「なまずのヒレの塩焼き(税込660円)」です。これはなまずのお腹の部分を使っているそうです。なまずは沼の底を移動するときにお腹を使うそうで、そのためか、身に弾力があり、脂もたっぷりのっています。

 

<なまず寿司>

 

最後に「なまず寿司(税込660円)」をいただきました。淡いピンク色の身はもちもちとした食感で、噛んでいると仄かな甘みが広がっていきます。他のどの寿司ネタとも異なる、独特の味と食感でした。

 

今回、3種類のなまず料理をいただいてみましたが、どれも非常に美味しく、調理法でこんなにも味わいが変わってくるのかと驚かされました。なまず料理をいただける川魚料理屋は雷電神社の参道にもあります。「なまずさん」を参拝してからなまず料理に舌鼓を打ち、その御利益をゲットしてみてください。

 

インフォメーション

雷電神社(総本宮)

住所:群馬県邑楽郡板倉町板倉2334
電話:0276-82-0000

ホームページ:http://www.raiden.or.jp

 

川魚・郷土旬菜うおとし

住所:群馬県邑楽郡板倉町板倉903
電話:0276-82-0054
営業時間:昼の部11:00~15:30(ラストオーダー14:30)、夜の部16:30〜20:30ラストオーダー19:30)
定休日:火曜、他月1日(平日)。詳しくはホームページをご覧ください。

ホームページ:http://uotoshi.starfree.jp

 

ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)

小林ていじ

群馬県館林市出身のフリーライター。海外をふらふらと放浪するのが好きで、旅の記事をもっとも得意とする。現在は日本にいるが、また海外に出てずっと旅して暮らしたい。