磯部温泉「恵みの湯」で稀少な温泉?砂塩風呂で湯潜るデトックス体験!【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】 | 特集一覧 | 心にググっと観光ぐんま

磯部温泉「恵みの湯」で稀少な温泉?砂塩風呂で湯潜るデトックス体験!【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

砂塩写真.JPG

更新日: 2024年04月08日

群馬県の魅力をぐんま観光県民ライター(ぐん記者)がお伝えします!

群馬県の磯部温泉にある日帰り温泉施設「恵みの湯」。ここでは全国でも珍しい砂塩風呂を体験できます。さらさらの砂に体を埋めると汗が噴き出し、その後に飲む薬草茶は格別。心地よい疲労と開放感に満たされて、まるで体の中が入れ替わったような不思議な体験を味わいました。

薬草茶に囲まれた温熱空間で、ほっと一息お茶を飲む

砂塩風呂があるのは、施設の地下。
階段を下りていくほど温かい空気を感じ、ドキドキが止まりません。
扉を開けると、受付に並んだ薬草茶たちがお出迎えしてくれました。

<受付に並ぶ薬草茶>

汗をかくほど暖かい空気に包まれながら、砂塩体験の説明とカウンセリングを受けます。
質問は10問で、自分の健康状態や悩みを書きました。
ここで飲むお茶は「びわ茶」か「熊笹茶」で、体験時では「びわ茶」をいただきました。
ビタミン豊富な薬草茶は、脱水症状を防ぐ目的もあり、大量の汗をかく砂塩体験では大切な水分補給なのです。

<びわ茶>

いざ砂塩体験!全身に砂をかけられて、体に熱と重みを感じる

お茶を飲んだ後は、いよいよ砂塩風呂の体験が始まります。
専用の浴衣に着替え、奥の扉から砂塩の部屋へ。砂は西オーストラリア産の白い砂、塩はメキシコ産の原塩と、磯部温泉から湧き出る源泉の塩泉を使われているそうです。
まるでサウナのように温かく清潔感のある部屋の温度は、約33度もありました。

<掘られた砂は温かい>

砂で作られた枕に寝そべると、じんわりとした温かさが背中に伝わってきます。
足元からお腹、胸と砂をかけられると、ずしっと重い砂の圧を感じ、思わず声が出てしまいました。
スタッフの方たちは、20年以上働くベテランさん。
「手足を出したかったら出して構いませんので、自由に動いてくださいね」や、「熱いところはございますか」など声をかけてくれるので、安心して砂に入っていました。

<足から砂がかけられる>

止まらない汗が心地よい。芯から温まる砂浴で体と向き合う

砂に埋もれていると、芯から温められて血流が良くなり、手足がドクドクと脈打ってきます。
私は足先、同行者は手に血の流れを感じました。スタッフのお話では、体が冷えている箇所に温かさを強く感じることもあるようです。

<全身が埋もれる>

ところで、体験中は大量の汗が噴き出してきます。
汗が出るのは健康な証拠で、自律神経が正常に働いているのだそうです。
5分経った頃、汗だくの顔にスタッフがイオン水を吹きかけ、冷たいタオルを顔に当ててくれました。
最高に気持ち良い瞬間です!
ちなみに、ここで切り上げても大丈夫とのこと。私はそのまま体験を続け、全部で時間は10分ほどでした。
砂をとってゆっくり起き上がった後は、肩へマッサージもしてくれました。終わった後は、スッキリとした視界が広がります。

癒されながらデトックス。薬草茶をたっぷり飲みながら汗をかく

お風呂上りの肌を触ると、しっとりとしていました。
大量に汗をかきながら、砂に含まれるミネラルが直接触れるため、髪にも体にも良いのだとか。
湯上りの浴衣に着替えたら、ここからが汗を出す本番の時間です。
薬草茶をたっぷり飲んで、さらに汗をかいていきます。
冷えないようにタオルを巻き、初めに出てきたのはぬるめの「風耳茶(ふうじちゃ)」、磯部せんべい、梅干し。せんべいと梅干しは糖分補給と塩分補給に良く、ぬるめのお茶と梅干しのクエン酸で血行が良くなるそうです。風耳茶は何杯もおかわりができたので、どんどん飲みました。

<風耳茶とシジュウム茶>

お茶は3種類をいただき、「ハイビスカス茶」「シジュウム茶」「甜茶」の順で飲んでいきます。
「恵みの湯」では常時20種類以上のお茶を取り揃えており、季節によって変わるそうです。どれも血行を良くしたり、免疫力を高めてくれたりするものでした。
体験時のお茶たちも、冷え性や、花粉症、血圧、血糖値の改善に良いとされています。
お茶を飲むと、大量の汗が止まりません。
ゆっくりとした時間はあっという間に過ぎ、終わる頃には心地よい疲労感を感じました。

<3杯目の甜茶>

柔らかいやさしいお湯も魅力。「恵みの湯」をもっと楽しむ

「恵みの湯」では、日帰りで磯部温泉の内湯と露天風呂に入れるのも魅力です。
磯部温泉の特徴は、柔らかくやさしい肌触りのお湯。2019年7月には「恋人の聖地」に認定されました。
施設では月に一度イベント湯を開催しており、「だいこん湯」「みかん湯」など季節を感じられるお風呂を楽しめます。
ちなみに3月は「よもぎ湯」でした。

<よもぎ湯 写真提供:恵みの湯>

お土産コーナーには、砂塩風呂で飲んだ薬草茶も販売されています。
家に帰って一杯飲むと、砂塩のすてきな体験を思い出しました。

<お土産コーナーのお茶たち>

まとめ

<夕方の恵みの湯 写真提供:恵みの湯>

体験が終わった後は、疲労を感じながらも体の中が浄化されたようなスッキリ感と、すべすべの肌に感動しました。
温められて血が巡った体は血色がよくなり、冷え切った手足は芯からぽかぽかしています。
初めての人に、ぜひおすすめしたい砂塩風呂。
何度も訪れているスポットですが、きっと私はまた行く。そう思う場所でした。

インフォーメーション

安中市健康増進施設 恵みの湯

指定管理者 株式会社サンアメニティ

住所:〒379-0127 群馬県安中市磯部3-3-41

電話:027-385-1126

営業時間:10:00〜21:00

定休日:本館:毎月第1、3火曜日*祝日の場合は翌日
    砂塩風呂:毎週火曜日

料金:入館料¥600/人
   砂塩風呂¥3,100/人

対象年齢:中学生以上

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沙結月

第二のふるさとである群馬に住んで18年。温泉巡りをして、美味しいうどんやお蕎麦を食べ、ゆったりするのが最高のひとときです。最近は新たな趣味として登山を始め、日々ウォーキングに励んでいます