【体験レポ】氷点下の夜空に咲く花火の大輪!「北軽井沢炎のまつり」に行ってきた!!【ぐんま観光県民ライター(ぐん記者)】

14.jpg

更新日: 2024年03月29日

群馬県の魅力をぐんま観光県民ライター(ぐん記者)がお伝えします!

避暑地で人気の北軽井沢。冬のイベントを探してたどり着いたのは、今年で30回目を数え地元に愛される「北軽井沢炎のまつり」。キャンドルアートと花火が競演する冬の風物詩の体験レポートをお伝えする。

地元民におすすめされ、初めての体験へ。冬の北軽井沢を楽しむぞ!

約2年前に地元に戻ってきた筆者。地元を離れてン十年とだいぶ経つので、新しくできたイベントはなかなか知る機会がない。アクティブにウィンタースポーツを楽しむのもいいけれど、ちょっと落ち着いた感じで冬を楽しみたいという時もある。そこで、地元で冬のイベントがないかと周囲に聞き込みをしたところ、オススメされたのが「北軽井沢炎のまつり」だ。口コミこそが何よりも信頼度が高い。間違いなく楽しめるはず。
そこでイベントの詳細を調べてみると、キャンドルアートにキッチンカーの出店もあり、さらに最後は花火があるとのこと。1月中旬のどんど焼きと2月上旬の節分が終わった後は北軽井沢で花火をみよう!と今回初めて参加することにした。

事前に調べたスケジュールは下記の通り
16:00 開場
16:30 神事
17:00 キャンドル点火
17:30 開会
18:00 浅間鬼押し太鼓演奏
18:30 花火打ち上げ

「第30回北軽井沢炎のまつり」のポスター

16:00 会場着!キッチンカーをパトロールしながら、祈願ロウソクを購入

「北軽井沢炎のまつり」の会場は、国道146号沿いを北軽井沢の交差点を北上したところにある「町立北軽井沢ふれあい広場」。
当日は開場の16時に現地着。気温は5℃。2月の北軽井沢なら少し暖かい感じだが、念には念を入れて某作業着メーカーの細身のダウンパンツをレギンスがわりに着用した。まだ参加者の姿まばらだが、群馬のソウルフードである焼きまんじゅうをはじめ、たこ焼きやおしるこ、唐揚げなどのキッチンカーが準備を進めている。それを見るだけでも、ワクワクして期待が高まってくる。
一方、広場には祭壇も準備されていた。三方に鎮座するキャベツに、浅間高原らしさを感じる。遠くに目をやると、浅間山を背負った斜面に積もった雪の上に赤く絵が書いてある。あの形はもしや…などと考えつつ、入り口近くで祈願ロウソクを購入する。いくつか祈願の種類があったが、無病息災のものを1,000円で購入した。これは、このイベントの神事も執り行う長野原町にある天狗岩神社でお祓いをしたものだそう。

会場の目印、「北軽井沢ふれあい広場」の看板

準備が進むキッチンカー。焼きまんじゅうもあった

会場中央に鎮座する祭壇

雪の上に絵柄のデザインが浮かんでいる

祈願ロウソク。画像のほか事業繁栄、縁結びなど色々な種類があった

16:30 厳かな神事のあとに自分のロウソクとキャンドルアートに点火!

16時半になると、天狗岩神社の宮司さん二人による神事が厳かに行われた。
「北軽井沢炎のまつり」は、今回が30回目。浅間山にいるイワナガヒメノミコトに火の山である浅間山の平穏を願い、さらに参加者の願いを炎に託してみんなでキャンドルアートを楽しむために始められたイベントだそうだ。
神事が終わると、祭壇から火をいただいて自分の祈願ロウソクに点火し、積もった雪で作られた棚に立てた。そうこうするうちに、だんだんと陽が沈み、キャンドルアートの点火のタイミングになった。キャンドルアートは地元のアーティストによるデザインで、2,000本のロウソクが使われているそうだ。さて、どんな絵がうかんでくるか…。

天狗岩神社の宮司さんにより、厳かに進んだ神事

無病息災を祈願しながら点火!

マジックアワーの中で浮かび上がってくるキャンドルアート

 

17:30 開会式と空に響く太鼓演奏。氷点下の中焚き火で温まる

17時半からの開会式では、来賓の方々がご挨拶。コロナ禍を乗り越えての開催に、関係者の方々も感慨深そうだ。甘酒を買って内側から温まりつつ、まだ少し時間があったので小腹を満たそうと焼きまんじゅうの列に並ぶが、大人気でなかなか列が進まず、そうこうするうちに、太鼓の音が聞こえてきた。「浅間鬼押し太鼓演奏」の時間だ。暗くなった空に地元で幅広い世代で活動する太鼓グループによる心地よい太鼓の音が響いた。
18時を過ぎると、気温はいよいよ氷点下になった。ちょっと寒いが、メインイベントの花火の開始を待つ。どんどんと観客が多くなり、会場の焚き火にも人が集まってくる。地元産のカラマツを使用したという薪がよく燃えている。知らない人同士でも同じイベントに参加して火を囲んで温まっていると、言葉を交わさなくてもなんだか親近感が湧いてくる。いいな、こういうの。

甘酒で内側から体を温める

浅間鬼押し太鼓の音が空に響く!

地元で採れたカラマツを使った焚き火。火を見ると心が和らぐ

18:30 メインイベントの花火開始!想像以上によかった!!

引き続き観客が増え、期待も十分。18時半から、いよいよメインイベントの花火が始まった。すっかり暗くなった空を引き裂いて1発目のドーン!という音が上がると、観客からも歓声が上がった。暗い夜空に映える花火は、想像をはるかに超えて良かった!夏よりも冬のほうが空気が澄んでいるから星がきれいに見える、というのを聞いたことがあるけれど、花火にも関係しているのだろうかと思うほど、きれいに見えた。もちろん、天候に恵まれたことも大きいと思う。手前のキャンドルアートとのコントラストも相まって幻想的。そして、15分間という集中力が続くコンパクトさも逆に良い。気温は低いが、ホクホクとした気持ちで会場を後にした。

やっぱり今年の干支・辰のデザイン!みんなで花火の始まりを待つ

いよいよ花火が始まった!観客からも声が上がる

色とりどりのものから、様々な花火が楽しめる

ド派手な演出に最高潮!

咲きました、大輪の花!

まとめ

初めて参加した「北軽井沢炎のまつり」はツンとした寒さと焚き火の暖かさ、そしてキャンドルアートと花火の競演が楽しめるイベントだった。夏の避暑で人気の浅間高原のもう一つの顔を見た気がする。会場の近くにはおいしいご飯が食べられる場所もあるし、魅力的な宿泊施設や温泉もある。ウィンタースポーツと合わせて冬の花火を楽しむのもおすすめ。ぜひ、冬の北軽井沢の風物詩を楽しみに来てほしい。

インフォーメーション

北軽井沢炎のまつりは、例年2月の第2土曜日に開催されます。
詳細は長野原町のオフィシャルサイトをご確認いただくか、北軽井沢観光協会にお問い合わせください。
長野原町オフィシャルサイト:https://naganohara.com/

 

北軽井沢観光協会

電話:0279-84-2047

営業時間:8:30~17:00 

定休日:不定休

 

ぐん記者アイコン画像.jpg

ぐんみゃ

群馬県のはしっこ、嬬恋生まれ嬬恋育ち。広島や東京で過ごすうちに自然の魅力に覚醒。約2年前に帰郷し、魅力ある地元をあらためて堪能中。東北からよく来たね、と広島で言われたのがトラウマ。群馬県は関東地方です!