初夏の自然浴スポット ー自然の力で身体の中からパワーアップー

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更新日: 2023年02月14日

やわらかな初夏の日差しが心地のよいこの頃。 散歩中、ふと視線の先に鮮やかなお花や木漏れ日を見ただけで、元気をもらいますよね。自然が人の体にもたらす良い影響は、科学的にも立証されています。そんな自然の効果をたくさん吸収でき、深呼吸したくなるような群馬県内の癒やしスポットをご紹介します。心身のエネルギー補給をしに行きましょう!

 

 

関東最大級の敷地でとっておきのフルーツを

まず向かったのは、高崎市街地から車で約15分、山の上にある「希望の丘農園」です。なんと敷地面積は東京ドーム4.3個分。辺りを見渡すと、群馬県を代表する赤城山・榛名山・妙義山の上毛三山を始め、合計で8つの山が見えます。

街から車で15分のところにこれほどまで雄大な景色があったとは驚きです。

(上の写真提供:希望の丘農園)

 

こちらの農園では、5月〜8月の間に「さくらんぼ狩り」と「ブルーベリー狩り」がそれぞれ体験できます。希望の丘農園代表の萩原さんに農園のこだわりや収穫できるさくらんぼとブルーベリーの特徴についてお聞きしました。

 

 

驚きの甘さが味わえるさくらんぼ

現在、さくらんぼ狩りが楽しめる時期となっています。こちらの農園では、さくらんぼの品種は佐藤錦や紅さやかなど20種類もあり、なんと約1万人が味わえるほど多くのさくらんぼを栽培しているんだとか。改良された甘い木を使っているため、甘めのさくらんぼが特徴です。

(上の写真提供:希望の丘農園)

 

「さくらんぼの平均糖度が18~19度とされるなかで、農園のものは糖度25度、最大で30度となっており、とても甘いです。品種ごとに順次、旬を迎えるため、長い期間でさくらんぼが楽しめますよ」と萩原さん。

「普段なかなか食べない種類のさくらんぼを、とにかくお腹いっぱい食べたい!」という方には、6月下旬までやっている「さくらんぼ30分間食べ放題」(※要予約)の体験がおすすめ。色んな種類を食べ比べできるチャンスですよ。

(上の写真提供:希望の丘農園)

 

 

大粒のブルーベリーがいっぱい!

また、こちらの農園では農薬を使わずにブルーベリーを育てており、その数約10,000株。ブルーベリーは暖かい地方と寒い地方に出来る「おおつぶ星」と「あまつぶ星」2種類のものをつくっており、初心者でもひとつの木で1キロぐらい摘めるんだとか。ブルーベリーの特徴は皮が薄く、種も小さく大粒で食べごたえがあることです。

(上の写真提供:希望の丘農園)

 

取材に伺った時、ブルーベリーはまだ木の状態でしたが、6月下旬に収穫ができるそう。美味しく育ちますように。

 

ハイブッシュ系と言われている「おおつぶ星」と「あまつぶ星」が食べられる時期は6月末頃で、どちらの種類も食べたい人はこの時期を狙っていくのがいいかもしれません。「何本か食べてみて、美味しいと思った木のブルーベリーを摘み取ってくださいね」とおすすめの摘み方を教えてくれました。ブルーベリー狩りは6月〜8月までやっています。

(上の写真提供:希望の丘農園)

 

さくらんぼ狩りとブルーベリー狩りのオフの時期には緑に囲まれた空間でBBQを楽しむことができます。炭は無料でもらえ、炭起こしのサービスまで利用できます。嬉しいことに、ブルーベリー狩り、さくらんぼ狩り、バーベキュー場利用者には農園で採れたブルーベリーといちごがのった特製ソフトクリームのサービスが付きます。ここでしか食べられないソフトクリームはとても濃厚な味わいです(ソフトクリームは一年を通して販売中)。

(上の2枚の写真提供:希望の丘農園)

 

新鮮な空気を吸いながら気持ちのいい青空の下で、20数種類に及ぶさくらんぼと無農薬で育てられたブルーベリーを心ゆくまで堪能できるのは夏の時期までです。

季節の旬を味わいに、ぜひ足を運んでみてください。

 

 

体験は電話予約がおすすめです

さくらんぼ狩りとブルーベリー狩りの詳しい日程についてはホームページで確認できます。また現在、さくらんぼ狩りは土日が混雑しているため、前日までに電話予約をした方が安心です。団体で利用する場合も電話予約してくださいね。また、BBQ場は完全予約制です。

 

 

花の街でお気に入りの庭探し「中之条ガーデンズ」

この春、「花のまちづくり」を掲げる中之条町にグランドオープンした「中之条ガーデンズ」。こちらは日本を代表する樹木医の塚本こなみさんがプロデュースした新しい花の名所となっています。「中之条ガーデンズ」は標高が高い場所にあるため、花の発色がとても良く、四季折々の彩りを心行くまで楽しめます。

 

おすすめの見方を紹介してくださるのは、中之条町花のまちづくり課の関翔平さん。さっそく7つのテーマ別に分かれている庭を案内してくれました。

 

 

バラ好きは必見!一番人気の「ローズガーデン」

中之条ガーデンズの大きな魅力はなんといってもバラです。横浜イングリッシュガーデンのスーパーバイザーを務める河合伸志さんが「景色として楽しめるバラ園」を心がけ、手がけたエリア「ローズガーデン」。エリアごとに違う色のバラが咲き誇り、どの角度から見ても周囲の景色と調和している様子はため息のでるような美しさです。ローズガーデンは、初夏(6月初旬〜下旬)と秋(10月初旬〜下旬)が見頃となり、各季節で違うバラの魅力を発見できます(写真は春のローズガーデンの様子)。

 

 

英国式渦巻き状の庭園「スパイラルガーデン」

こちらのエリアはその名の通りの渦巻き状(直径40メートル!)のかたちをしています。花壇は浅間山付近で採掘される溶岩石が積まれた石垣で立ち上がっており、低くかがまなくても、お花を間近に見られる優しい造りとなっています。

 

ガーデンは7月になると、一面青く染まります。一瞬、ラベンダーかな?と思いましたが、メキシコや熱帯アメリカを中心に分布するキク科のアゲラタムです。アゲラタムと所々に混ざっている白い花が優しい雰囲気を醸し出し、自然と落ち着かせてくれます。

思わず立ち止まって、何度も大きな深呼吸をしてしまいそうです。

 

 

自然のままに優しく育てる「ナチュラルガーデン」

次に進んでいくと、幾何型的な庭に質感やかたちが異なる花を組み合わせた景色が見えてきました。こちらは人の手を加えすぎず自然のままに育てる「ナチュラリスティック」という考えを大切にした、「ナチュラルガーデン」エリア。環境にあった植物を少しの手入れできれいに育てることを目標としているため、ピークを迎えた花と枯れた植物が混合して咲いています。

 

ご紹介してきたエリアの他にも、中之条町に咲く草花が見られる「ふる里の野山、地域の方が思い思いの花を植栽する「町民花壇」、食用バラと群馬の品種「ぐんま名月」と「ふじ」を栽培するりんご畑「中之条ファーム」があり、同エリア内には「森の文庫」と呼ばれる本棚も建てられていて、常設されたベンチでリラックスして読むことができます。

 

 

(下の写真:ふる里の野山)

 

(下の写真:町民花壇)

 

(下の写真:中之条ファーム)

 

庭を周る際のひと休みには、売店で販売している「ローズソフトクリーム」がぴったり。甘さが控えめなミルク味です。ピンクのソフトクリームは見ているだけで心踊りますね。

 

どの季節に来ても何種類もの花や植物を楽しめる中之条ガーデンズ。ちなみにここから四万温泉は車で約20分の場所にあるので、合わせて行くのもおすすめ!

ぜひ、自然の中でリラックス気分を満喫しに行ってみてください。

 

 

【インフォメーション】

「希望の丘農園」

〒370-0868 群馬県高崎市鼻高町1523-1

TEL:027-386-3081

定休日:なし

営業時間:【夏季】9:00〜17:00【冬季】9:30〜15:00
※フルーツ狩りの営業時間、入園料等はホームページをご覧ください。

アクセス:JR信越本線群馬八幡駅からタクシーで約10分

関越自動車道高崎ICより約30分

http://kibounooka.net

 

中之条ガーデンズ

〒377-0433 群馬県吾妻郡中之条町大字折田2411

TEL:0279-75-7111

休園日:無休(年末年始は休園)

営業時間:9:00〜17:00(入園は16:30まで)

入園料:大人(高校生以上)300~1,000円

小中学生     200~500円

小学生未満    無料

※入園料は「花の見ごろ」に合わせた変動制です。

アクセス:JR吾妻線中之条駅からバスまたはタクシーで約10分

関越自動車道渋川伊香保ICより約50分

https://nakanojo-g.jp/

※コロナによる休園情報はホームページを確認してください。

 

 

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。お越しの際は事前にご確認いただくことをおすすめします。

 

 

※2023年1月時点の情報です。